ベビードレス
レンタルと購入どちらがいいの?~ベビードレス編~
ベビードレスはセレモニードレスとも呼ばれ、赤ちゃんがおめかしするときに着用するものです。ベビードレスとひと口に言ってもそのデザインはさまざまですが、カラーリングは白になっているのが一般的。赤ちゃんを、まだ何物にも染まっていない無垢な存在の象徴として、白色が採用されることが理由のようです。
最近ではカラフルなベビードレスも増えてきており、お父さんやお母さんの好みで自由に選んでもOK。デザインに男女の区別はありません。
ベビードレスは赤ちゃんのごく限られた期間に着用するものなので、レンタルのほうがおすすめ。着回ししようと思っても、赤ちゃんの成長はあっというまで、すぐにサイズが合わなくなってしまいます。レンタルであれば、赤ちゃんの成長に合わせて都度ぴったりサイズのベビードレスを借りられます。
対象年齢
一般的には、新生児から6カ月ぐらいまでの赤ちゃんが着るものをベビードレスと呼びますが、それ以上の女の子がセレモニーの際に着用するものを指すことも。
赤ちゃん用のベビードレスは男女問わず白色がメインとなりますが、少し大きくなった女の子が着用するベビードレスであれば、色もデザインも様々。
赤ちゃんの間だからこそ似合う、ふわふわのレースがふんだんに使われているもの、大きなお花やリボンがついているもの、刺繍が施され、オーガンジー素材でボリューミーに仕上げたものなど、選ぶのに迷ってしまうことでしょう。
目安となる使用期間
ベビードレスが活躍する場面として考えられるのは、お母さんが出産のため泊まっていた病院から、赤ちゃんをつれて退院するときや、お食い初め・お宮参りのとき。
こうした機会には記念撮影をすることも多いので、赤ちゃんをよりかわいい姿で写真に残すためにも、ぜひベビードレスを活用したいものですね。
ベビードレスのレンタルVSセル(購入)比較表
ベビードレスは、素材やデザインもさまざま。当然価格も、シンプルでリーズナブルなものから、こだわりの高価格なものまで幅広くあります。
ここでは、素材やデザインでブレが生じないように、「新生児から6ヶ月くらいの赤ちゃんが着用する」「よく似た素材・デザイン」のベビードレスを比較しました。
レンタル | セル | |
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価格目安 | ¥6,270/3~7日 | ¥9,900 |
メリット |
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デメリット |
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ベビードレスの選び方
ベビードレスを選ぶときはデザインに目を奪われてしまうのはもちろん、価格も気になるため時間がかかるもの。
しかし、忘れてはいけないのが「ベビードレスは赤ちゃんが着用する洋服」だということ。第一に優先されるべきは、赤ちゃんが着心地良いと感じるかどうかになります。赤ちゃんの肌に直接ふれる生地の素材が快適さのカギ。夏や冬など、気温の上下が激しいときのお宮参りは、赤ちゃんが着る物の生地に重々気をつかってあげましょう。
ベビードレスによってはオールシーズン対応しているものもありますが、そうでない場合は春夏向きか、秋冬向きかを必ずチェックしてください。それぞれの季節におけるベビードレスの選び方について紹介しているので、参考にしてはいかがでしょうか。
夏場のベビードレスにぴったりな生地の素材
夏に外出するとなると、赤ちゃんはもとより抱っこするお母さんやお父さんも汗びっしょり。なるべく快適に過ごせるよう、特に生地の素材には気を配りたいところ。ポイントは、通気性と吸湿性。夏場のベビードレスには、これらに優れている素材のものを選んであげてください。
- 綿(コットン):吸湿性があり、オールシーズン使用可能。
- ガーゼ:ふんわりと柔らかく肌に優しい。吸水性に優れている。
- フライス:伸縮性に優れている。オールシーズン使用可能。
- 天竺(メリヤス):サラッとした薄手の生地。
夏場のベビードレスにぴったりなデザイン
丈の短いものや、Aラインのデザインのものは風をよく通すので夏向きと言えます。また夏場はベビードレスの上にかける祝い着にも注意が必要。外にいるときかけっぱなしにすると、中に熱がこもってしまいます。写真撮影のときだけ羽織らせるようにして、赤ちゃんの様子を観察し対応しましょう。
冬場のベビードレスにぴったりな生地の素材
冬場のお宮参りには、赤ちゃんが冷えないようにするのと同時に、年中通して汗っかきな赤ちゃんの素肌対策に気を使います。冬場のベビードレスは、外側を二ットなどで温かく、中に吸湿性や吸水性、通気性に優れた素材の生地を用いるのが理想的です。
例えば比較的厚手なスムースは冬場の生地としておすすめ。寒いからと、ついつい厚着させ過ぎてしまうのも逆効果。赤ちゃんは大人よりもずっと暑がりで汗っかきです。厚着させ過ぎてしまうと汗をかき、逆に体が冷えてしまいます。
基本的には、直接素肌にふれる部分にコットンといった吸湿性に優れた生地を用い、上から羽織るもので寒さ対策をするようにしましょう。
冬場のベビードレスにぴったりなデザイン
お宮参りの間中、ずっと屋外にいるというわけではありません。車に乗ったり、途中で飲食店に寄ったりすることもあるでしょう。そんなとき始めから赤ちゃんに厚着させていると体温調整が難しいということも。
冬場は、温度調整がしやすいように、羽織る形式の者やおくるみを選ぶと良いでしょう。
レンタルできる人気のベビードレス
ベビードレス サーカス
料金 | ¥6,600/3~7日 |
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退院のときはもちろんのこと、お宮参りやお食い初めといったさまざまな記念日に活用できるベビードレスです。シンプルでかわいらしいショート丈でありながら、刺繍の入ったレースによって美しく華やか。インナーにはフライス素材が使用されており、オールシーズン使えるのが魅力です。
ベビードレス カーニバル
料金 | ¥6,600/3~7日 |
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コートドレス・ツーウェイドレス・フードの3点がそろったセット。真っ白な素材をふんだんに使い、赤ちゃんを優しく包みます。生地に使われているのは柔らかな光沢と透け感のあるオーガンジー。天使をイメージさせる刺繍やレースは美しく、赤ちゃんをより引き立てます。
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ベビードレスを着る機会のひとつ、お食い初め
赤ちゃんにかわいいベビードレスを着せて記念撮影を行いたい、お食い初めの儀式。風習として根強く残っていますが、そもそもお食い初めとは何のための行事なのでしょう。
お食い初めの儀式とは
「お食い初め」は、赤ちゃんが一生食べることに困らないように、健やかに成長するようにとの願いを込めて行われる行事。別名「百日祝い」とも呼ばれていて、その名の通り、生後100日経ったことをお祝いする風習です。
その歴史は古く、何と平安時代から行われているのだとか。ただ「お食い初め」という名称であっても、未だ歯も生えそろわない赤ちゃんが、実際に何かを食べるわけではありません。お食い初めには明確なやり方があります。
お食い初めの流れ
- 事前に小石を用意する。
- 「養い親」を決める。
- 赤ちゃんに食べさせる「まね」をする。
- 「歯固めの儀式」を行う。
- 小石を返す。
まずは小石をひとつ用意しておきます。
儀式を行う前に「養い親」を決めます。赤ちゃんが男の子なら男性、女の子なら女性が「養い親」となります。
長寿にあやかるため、「お食い初め」の儀式に招いた親族の中で最年長の人がこの役をになっていました。近年はおじいちゃんやおばあちゃんにこの「養い親」になってもらうことがほとんどのようです。
もちろん、お父さんやお母さんが「養い親」になっても一向に構いません。
「養い親」になったら、祝箸を使って赤ちゃんに食べさせる"まね"をします。
並べられた料理を食べる順番も決められています。
①ご飯→お吸い物 ②ご飯→焼き魚 ③ご飯→お吸い物
この順番どおり、料理を箸でつまんで赤ちゃんの口元に持っていくのです。
赤ちゃんが本当にモグモグ食べる必要はありません。これを3回繰り返します。
最後になったら「歯固めの儀」でお食い初めを締めます。事前に用意しておいた小石がここで登場。赤ちゃんに食べさせるまねをし終えたあと、この小石に祝い箸でふれ、それからその箸を赤ちゃんの歯ぐきにチョンチョンとあててください。その際「丈夫な歯が生えてきますように」と願い、お食い初めが終了します。
赤ちゃんのお食い初めのために用意した祝い膳は、そこに集まった大人が赤ちゃんの成長と健康を祈りながら食べましょう。そして、歯固めの儀式のために用意した小石は、感謝を込めて、もともとあった場所に戻します。