赤ちゃんと一緒の旅行ガイド
新生児時期を過ぎて、赤ちゃんのお世話が落ち着いてくると、少し遠出をしてリフレッシュしたい、実家に赤ちゃんと泊まりに行きたい、という気持ちが芽生えてるママやパパは多いようです。
このページでは、初めての赤ちゃんとの旅行についての疑問点をまとめています。「赤ちゃんとの旅行デビューはいつからOK?」「持ち物は?」などの疑問や質問、各交通手段のメリット・デメリット、宿の選び方など、役立つ情報を詳しく解説していきます。
赤ちゃんとの旅行はいつからOK?
赤ちゃんの首がすわる3カ月以降がベター
一般的に、赤ちゃんとの遠出は首がすわった生後3カ月頃からが良いとされています。ただし、これはあくまでも「目安」です。赤ちゃんの発育状態や健康状態は一人ひとり異なり、免疫力も不安定。体調や様子などを見ながら判断してください。
3~4カ月頃の赤ちゃんとリフレッシュしたいのであれば、人混みを避ける意味でも自動車を利用して、日帰りドライブはいかがでしょうか。これなら赤ちゃんだけでなく、ママの負担もグッと少なくなります。
荷物が増えるお泊り旅行や電車での長旅などは、できれば5カ月になるまで待ってから計画をたてたほうがいいでしょう。
ママの体調も考慮しよう!無理のないよう工程を
赤ちゃんの体調だけでなく、ママの体調チェックも忘れずに!出産後のママの体は、産褥期といって、想像以上にダメージが大きいものです。
さらに慣れない新生児のお世話で、寝不足などの負担も重なります。リフレッシュのための旅行が、赤ちゃんのケアや荷物の持ち運びで、さらなる負担になっては意味がありません。旅行計画は焦らずに、赤ちゃんとママの体調を考えながら、無理のない工程を組みましょう。
移動手段で一番のおすすめは「自動車」
自動車のメリット・デメリット
車移動の最大メリットは、「Door to Door」の移動ができること。チャイルドシートに赤ちゃんを乗せれば、自宅から移動先まで、人混みを気にせずに楽に連れて行くことができます。他にもこんなメリットがあります。
- 大きな荷物を問題なく積める
- 授乳やオムツ替えを車内で行える
- 赤ちゃんが泣いても、周囲を気にしなくていい
デメリットを挙げるとすれば、車酔いをする赤ちゃんもいるということ。カーブの多い山道ルートは、あまり選ばないようにしてあげるとい良いかもしれません。
車での移動の場合、ルートをチェックして休憩ポイントの確認をしておきましょう。渋滞になっても困らないように、粉ミルクとお湯、おやつ、などの準備も忘れずに。
自動車以外の移動手段でおさえるべきポイントは?
自動車以外の交通手段は、どうしても公共の乗り物になってしまうため、周りへの気遣いが必要になります。そんなときでも、ちょっとしたポイントを押さえておけば、負担がグッと少なくなります。
電車(新幹線など)を利用する場合
新幹線や特急などを利用して旅行する場合は、あらかじめ指定席をとるようにしましょう。トイレへ行ったり、あやすのに少し歩いたりすることを考えると、通路際が良いでしょう。
とくに新幹線の場合は、進行方向に向かって一番後ろの座席がおすすめです!座席の後ろに壁との空間があるので、ベビーカーやかさばる荷物を置くことができます。赤ちゃんがぐずったり泣きだしたりした時に、デッキに出るのも簡単です。
赤ちゃんの好きなおもちゃや安心できるグッズ(タオルやぬいぐるみなど)を忘れずに。
飛行機で移動する場合
長距離移動に便利な飛行機。島への移動や海外旅行などは、飛行機以外の手段がないケースもあります。
飛行機の場合、独特の騒音が眠りを誘ってずっと寝ている子もいれば、気圧によって耳が圧迫されてしまい、泣いたり不機嫌になったりしてしまうケースもあります。少しでも快適に乗るためには、やはり早めに予約をしてバシネットの席を確保することが大切です。赤ちゃんの好きなおもちゃなども忘れないようにしましょう。
気圧については、通常は授乳や哺乳瓶でミルクを与えることで和らぐはず。幼児の場合は、あめ玉を与えるといった方法でもOKです。
また、空港まで、もしくは空港からのアクセスなども考慮しましょう。できればラッシュ時間にぶつからないような時間帯を予約したいですね。
旅行に役立つ準備アイテム
旅行準備をするときは、事前に赤ちゃんグッズをリストアップしておきましょう。リストを見ながらバッグに入れれば、大切なものを忘れることはありません。
以下に、絶対必要なアイテムをリストアップしてみました。
- 母子手帳・保健証・お薬手帳
- お着替え(下着は多めにする・帽子なども含む)
- 紙おむつ・おしりふき・おむつ替えシート
- 赤ちゃんケア用品(ローション・保湿クリーム・コットン・石鹸・日焼け止め・歯ブラシなどいつも使っているもの)
- 粉ミルク・哺乳瓶
- 離乳食(食事用のエプロンなども)
- 授乳用ケープ
- 抱っこ紐
- ベビーカー
- お気に入りのおもちゃやタオル
母子手帳・保健証・お薬手帳などは、必ずバッグに入れておきましょう。季節に応じてお着替えは用意してください。下着は多めに持っていくことをおすすめします。
赤ちゃんの対応が可能なホテルや旅館は、赤ちゃんケア用品が整っているとは思いますが、ソープやローションなどは使い慣れたものが安心です。
移動に備えて、抱っこ紐やベビーカーも持っていったほうがいいでしょう。とくにA型ベビーカーは乗り慣れているほうが、赤ちゃんも安心できますよ。
次に、あれば便利なアイテムをリストアップしました。
- 虫よけスプレー
- 除菌スプレー
- チャイルドシートの保温保冷シート
- 体温計
- クーハン
クーハンは、おうちで使い慣れている物があった場合はそれが便利です。慣れない場所でも、いつものアイテムがあれば赤ちゃんも落ち着くものです。
宿の選び方
宿泊先選びで押さえておきたいポイントは?
ホテル、旅館、ペンションなど泊まるジャンルはいろいろありますが、乳児を連れての初めての旅行するのであれば、「和室」「部屋食可能」「トイレと分かれた部屋風呂あり」がおすすめです。
このタイプのお部屋であれば、段差のない和室で、赤ちゃんの様子を見ながら落ち着いて食事ができます。たとえ赤ちゃんが泣いてしまったとしても、他のお客さんに気兼ねすることなく、ゆったりと食事を楽しめます。
独立したお風呂があれば、赤ちゃんとの入浴も可能で、そのあとパパと交代で大浴場へ行くこともできますよ。
最近では、多くのホテルや旅館が赤ちゃんの対応制度を整えてきています。どんな施設があり、どんなアメニティグッズがあるのか、どんなアイテムをレンタルできるのか、などのポイントを事前にチェックして、必要であればホテルに赤ちゃんがいる旨を伝えておきましょう。
赤ちゃんは温泉に入っても大丈夫?
医師専用コミュニティサイト「MedPeer(https://medpeer.jp/)」にて2014年10月29日から同年11月4日にかけて行われた調査によると、「いつから赤ちゃんを温泉に入れられるか」という質問に対する回答はバラバラでした。
最も多かった回答は「生後1年後(28%)」。理由は、誤って飲んだ時に雑菌に対する抵抗力が心配、温泉の質によっては肌や体への負担が大きい、というものでした。
専門家である医師でも難しい答えなので、こちらでも「生後何カ月であればOK」とは言えませんが、もし赤ちゃんと一緒に温泉に入りたいのであれば、刺激の強い硫黄は避けてください。炭酸や単純温泉がベターです。
また、熱いお湯は絶対にやめて、ぬるめのお湯を選びましょう。長湯もNGです。
大浴場でママがひとりで赤ちゃんをケアするのは大変なので、温泉に入りたい場合は、貸風呂などでパパと一緒にお世話するのが理想的です。
参考:赤ちゃんはいつから温泉に入れる? 医師3500人にアンケート調査 | イシコメ
https://ishicome.medpeer.jp/entry/871
実際に赤ちゃんと旅行したママやパパの口コミ
「2カ月半の赤ちゃんと1泊2日で温泉旅行へ行ってきました。車移動で旅館の赤ちゃん対応もばっちりだったおかげで、思ったほど大変じゃありませんでした。貸し切り露店風呂やおいしいお料理食べてリフレッシュできた~!」
「赤ちゃんにおとなしくして欲しくて、移動中やレストランでおやつをあげ過ぎてしまい、在庫切れに…。コンビニでは赤ちゃん用お菓子が売っていなくて、そのあと大変なことになりました(汗)。お気に入りのお菓子は、多めに持って行ったほうがいいみたい」
「準備はしっかりしていったほうがいいと思います。私たちは、赤ちゃんが使い慣れたシーツや掛け布団、バスタオルをかさ張っても持っていきました。おかげで安心して眠れたみたい。旅館からはあまり出なかったものの、とても楽しく過ごせました」
「宿選びを夫に任せっきりにしたら、赤ちゃん対応にあまり慣れていないホテルに…。温泉のお湯も熱すぎて、赤ちゃんには無理でした。宿選びはママがしっかりチェックしないと、赤ちゃん目線で選べないかも」
「新幹線の移動だったので、赤ちゃんにいつも通りの授乳ができませんでした。赤ちゃんも落ち着かなかったせいか、飲みむらができてしまいました。そのためおっぱいが張ってしまい、乳腺炎のようになってしまいました。予想外のアクシデントでした」
「10カ月の赤ちゃんとグアム旅行へ行ってきました!グアムは小さな子連れファミリーが多く、飛行機ではいつも誰かしらが泣いている状態。なので私たちも「お互いさま」感覚で、気兼ねなく過ごせました。ホテルのスタッフは、フレンドリーな人ばかりで赤ちゃんをあやすのがとっても上手。国内旅行よりリフレッシュできた気がします♪」