生後0カ月の赤ちゃんに関するQ&A
生後0カ月の赤ちゃんの育児に関する疑問点や不安についてお答えします。
赤ちゃんと一緒に産院から帰ったら、ママやパパは一人で対応するべきことがいきなり増えてしまいます。とくに初めての赤ちゃんの場合、ママやパパも初心者です。
わからないことは一人で抱え込まず、周りのサポートやアドバイスをどんどん受けましょう。こちらでは、生後0カ月の赤ちゃんに関するよくある質問に答えていきます。
Q.新生児の正しい抱っこの仕方は?
産院から帰ってきたばかりです。長時間抱っこをしても疲れずに、首の座っていない赤ちゃんを安全に抱けるコツを教えてください。
A.赤ちゃんを包み込むように密着させる
いきなり抱っこをすると、ビックリしてしまう赤ちゃんもいます。まずは赤ちゃんを安心させるために「これから抱っこをするよ~」というアピールをしてください。
首の座っていない赤ちゃんを持ち上げる時は、片手を赤ちゃんの頭と首の境目に入れてしっかりと支え、もう片方の手はお尻に入れて持ち上げます。赤ちゃんをママやパパの胸元まで密着させたら、頭に添えていた手を背中側までまわし、赤ちゃんの頭と首を肘の内側で支えるようにして横抱きにしてください。
縦抱きの場合も同様に持ち上げて、体に密着させます。片手は頭と首の境を支え、もう片方もお尻をしっかり支えて縦抱きにします。赤ちゃんを体に密着させることで、筋肉の余計な負担を減らすことができます。支える手をときどき入れ替えると疲れません。
抱っこ紐を活用しよう
抱っこ紐の中には、新生児から使える「横抱き抱っこ紐」があります。赤ちゃんがねんねしているポジションを保ちながら、抱っこ紐の中に入れられます。首がすわる前の赤ちゃんにも負担がかからず、安定した姿勢が保てますよ。
他にも、片方の肩から斜め掛けにする「スリング」も新生児から利用できます。スリングは長い期間使えて、コンパクトにたためるので外出に便利。一つ持っていても良いかもしれません。
横抱っこのおんぶ紐の中には長期間使えるタイプもありますが、新生児用として安全に使いたいのであれば、短期間だけレンタルするのもおすすめです。3カ月を過ぎたら、長期間使える縦抱っこ用のおんぶ紐を購入するという方法もありますよ。
泣いてしまう時間の多い新生児時期は、抱っこの時間が長くなりがちです。けんしょう炎などにならないよう、抱っこ紐を上手に活用しましょう!
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Q.新生児の縦抱きは問題ないの?
首の据わっていない新生児の縦抱きはNG、と聞いたことがありますが、うちの息子は横抱きはあまり好きではありません。縦抱きでも大丈夫ですか?
A.頭と首をしっかり支えてあげれば問題なし
首の据わっていない赤ちゃんを抱くときは、頭と首をしっかり支えてあげることがポイント。それさえしてあげれば、横抱き、縦抱きともに問題ありません。
Q.おっぱいがでない!
赤ちゃんを産めば、母乳は出るものと勝手に思っていましたが、赤ちゃんに吸ってもらってもほどんど出ません。出るコツはあるのでしょうか?
A.深く含ませたり、いろいろな角度から吸わせてみよう
生まれたばかりの赤ちゃんは、まだおっぱいが上手に吸えなかったり、ママの母乳の分泌が何らかの理由で十分ではない場合があります。
まずは、赤ちゃんの口に乳首だけを含ませるのではなく、乳輪の下が隠れるくらい深く含ませるようにしてみましょう。また抱き方を変えて、いろいろな角度からも吸わせてみるのも一つの方法です。
ママの疲労がたまっていたり、水分が足りていない、陥没乳頭(かんぼつにゅうとう)や扁平乳頭で吸いにくい、などの原因によって母乳が出にくい場合もあります。さまざまな原因が考えられるので、ぜひ助産師さんに相談してみましょう。
赤ちゃんに母乳をあげられないことで、罪悪感を抱いてしまうママもいるようですが、ミルクで育てることは、けして悪いことではありません。明るく赤ちゃんに接することが何よりも大切!あまり自分にプレッシャーをかけないでくださいね。
マッサージをしたり、さく乳器を利用する方法も
母乳をよく出すためには、マッサージをして血行を良くするのも一つの方法です。まずは乳房の付け根あたりから胸全体を5分程マッサージします。その後は乳輪から乳首のマッサージ。ひねって引っ張るようにするので痛みは生じますが、1~3日もすると、乳首が刺激されておっぱいが出る可能性が高い方法です。
少しずつおっぱいが出てきたら、さく乳器を使って母乳の量を増やしていきます。初めは10ml程度しか出なくても、少しずつ多くなります。さく乳器を1台用意しておけば、今後、おっぱいが張るようになったときに、さく乳して痛みをやわらげることができます。赤ちゃんと離れるシーンが出てきても、保存した母乳を哺乳瓶で与えることができますよ。
母乳を出すには、水分を十分に取ること、ストレスを溜めすぎないことを念頭に、無理のない方法を試してください。
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Q.へその緒がじゅくじゅくしています
沐浴後にへその緒を消毒しているのですが、根元がじゅくじゅくしています。消毒を続けるだけでいいのでしょうか?
A.じゅくじゅくが続くようなら小児科へ
へその緒が取れた直後は、じゅくじゅくしやすいのが普通です。沐浴で清潔にしてから消毒をして、しっかり乾燥させましょう。じゅくじゅくや膿、出血が続くようであれば、1カ月検診を待たずに小児科へ行って診てもらってください。
Q.赤ちゃんが寝てくれない
生後2週間の赤ちゃんなのに、あまり睡眠をとってくれません。寝たと思ってもすぐに目が覚めてしまったり、寝ぐずりもします。どうしたらいいのでしょうか?
A.快適な環境を整えよう
ママのお腹から出てきたばかりの赤ちゃんは、昼と夜をまだ認識できず、24時間の生活リズムに慣れていません。新生児は15~20時間ほど睡眠をとるといわれていますが、赤ちゃんによっては平均よりも短いことは多々あります。
眠りたいのに眠れなくてぐずっている様子であれば、次の環境や状況が原因かもしれません。チェックしてみてください。
- 母乳やミルクが足りなくてお腹が空いている
- ゲップがでなくて苦しがっている
- 便秘気味
- 部屋の温度、音、光量などが快適ではない
- ママが近くにいなくて不安になっている
極端に眠らないのが気になるようであれば、小児科で診てもらうか、1カ月検診の時に相談してみてください。自治体で行なっている「新生児訪問」や「赤ちゃん訪問」で、担当者に相談してみるのも良いでしょう。
バウンサーを使ってみる
揺りかごのように揺れるバウンサーが、なかなか寝てくれない赤ちゃんを持つママのお助けグッズになるかもしれません。180度近くまでリクライニングするタイプのバウンサーであれば、首のすわっていない赤ちゃんにも負担をかけず、簡易的なベッドとしても利用できます。
バウンサーは自動と手動があります。さらに、バウンサーが好きな赤ちゃんもいれば、なじめない赤ちゃんもいます。用意したバウンサーを無駄にしないためにも、購入する前にレンタルして赤ちゃんの好みをチェックしてみても良いでしょう。
心地良い揺れでリラックス♪
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ハイローチェアを使ってみる
もう一つ、便利なベビー用品にハイローチェアがあります。ハイローチェアのメリットは、低い位置から高い位置まで高さ調節ができること。そしてバウンサーより高い位置で赤ちゃんを乗せられるので、ママやパパの腰や肩の負担を軽減させることができます。
ベビーチェアとしても使えるので、ダイニングテーブルで離乳食を進める予定であれば、ハイローチェアのほうが良いかもしれません。バウンサーより多機能性が高いぶん、価格は高めです。使う期間によっては、レンタルした方がずっとお得になることも!
使い勝手が良いと評判♪
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Q.赤ちゃんにとって母乳は足りていますか?
赤ちゃんが母乳の量に満足できているのかわからず、不安です。
A.おしっこの量を参考にしましょう
赤ちゃんの機嫌や、おしっこの量を参考にしてください。あまりおしっこが出ていないようであれば、母乳が足りていない可能性があるので、ミルクを足してあげましょう。
母乳を飲んだ量や体重の増加が正確にわかるので、最初の1カ月だけでも新生児用のスケールをレンタルするのもおすすめです。
赤ちゃんの声が弱々しいなどの不安がある場合は、医師に相談してください。
母乳育児にはベビースケールが便利!
おしっこの量を見るより確実なのが、ベビースケールです。とくにおっぱいの出が不安定な母乳育児初期には、赤ちゃんがどのくらいおっぱいを飲んでくれたのか、はっきりと確認できるため、ママの安心感につながります。
1g単位で測れるものから5g単位のものまで、さまざまなタイプのベビースケールがあります。授乳の量を知りたいママは、より精密に計測できるタイプがおすすめです。赤ちゃんを寝かせたポジションで計測するので、フラットで安定感のあるものを選びましょう。
ただし、新生児の時期が過ぎて体重が安定してきたら、ベビースケールの必要性はぐっと減ります。数ヶ月間のために購入するにはコスパが悪いので、レンタルを検討したほうが良いかもしれません。
飲んだ母乳の量が一発でわかる!
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Q.背中が毛深くてビックリ!ずっとこのままなのでしょうか?
赤ちゃんの背中や腕が毛深いのですが、時間が経てば無くなるものなのでしょうか?女の子なので心配です。
A.3カ月ほどで自然と抜けます
お腹の中の胎児は、全身が産毛で覆われています。多くの産毛は生まれる前に抜けるものですが、そのまま残って生まれてくる赤ちゃんもいます。
生後3カ月ほどで自然に抜け落ちていくので、過度に心配しなくても大丈夫ですよ。
Q.同じ方向ばかりで寝るので頭がいびつな形に
うちの子は右方向へ頭を向けて寝るので、頭の形が歪んでいます。左向きに直しても、機嫌が悪くなり、結局は元の方向へおさまってしまいます。大丈夫でしょうか?
A.頭の形は整うので心配しないでOK
1歳半頃までは、頭蓋骨が動きやすい状態になっています。腰が安定してお座りができるようになると、歪みは自然に改善されていくのであまり心配しなくて大丈夫です。
気になるようであれば、向き癖の反対方向から話しかけるようにしましょう。赤ちゃんは明るい方向や、音のする方向に興味を示します。向き癖のある方向を面白みのない壁側にする、という手もありますよ。
Q.0カ月の赤ちゃんとコミュニケーションをとる良い方法はありますか?
A.声かけや触れ合いを中心としたコミュニケーションがおすすめ
外の世界に出てきたばかりの新生児は、不安がいっぱいです。お腹が空いた、濡れたおむつの不快感、居心地が悪い、などの生理的欲求を泣いて伝えることしかできません。
赤ちゃんが少しでも気持ちよく過ごせるように、声かけや触れ合いでコミュニケーションを図りましょう。
頬や体に優しく触れる
赤ちゃんの頬っぺたに触れたり、おむつ替えや沐浴児などに体に優しく触れてあげたりします。笑顔で声かけしながらタッチしてくださいね。
赤ちゃんを触るときは、常に手を清潔にして、爪も切っておきましょう。ママやパパの手が冷たいと、赤ちゃんはビックリしてしまうので気を付けてください。
抱っこをしながら歌を聴かせる
赤ちゃんの聴覚は、かなり完成されて生まれてきます。妊娠8カ月の頃にはお腹の外の音や声が聞こえるようになるため、生まれた後も聞きなれたママやパパの声に安心感を覚えるのです。優しい声で積極的に赤ちゃんに声かけしてください。
抱っこをしながら歌ってあげるのも良いでしょう。腕全体で包み込むように抱っこをして、ゆりかごのようにゆっくり揺らしながら優しく歌ってあげてください。
ママが疲れている時は、クラシックやリラクゼーションミュージックCDでもOK!音を聴くことは、脳を刺激する行為です。さまざまな音域の音を聴くことで脳の活性化を促すといわれています。
Q.新生児のオムツを替えるタイミングは?
おしっこの場合、あまり多くないようであれば少し放置しても大丈夫でしょうか?
A.お尻を清潔に保つためにもオムツは定期的に替えましょう
最近のおむつは高性能ですが、おしっこの場合でもできるだけオムツを替えてあげましょう。新生児は少量ずつ、頻繁におしっことうんちをするのでお母さんは大変ですが、オムツかぶれやムレを防ぐことができますし、お尻がサラサラだと赤ちゃんの機嫌も良くなります。
タイミングとしては、授乳後(ミルクの後)と、2~3時間ごとにオムツ替えをしましょう。便や尿の色や量などをチェックすることで、赤ちゃんの健康状態をいち早く知ることもできます。ただし、ねんねをしている時に、無理に起こしてまで替える必要はありません。
Q.沐浴のポイントは?
赤ちゃんの沐浴を、不慣れな手つきでおそるおそるしています。手際良く沐浴をしてあげれるコツを教えてください。
A.準備を整えてから沐浴してあげてください
新生児の新陳代謝は活発で、大人の2倍ほどの汗をかくといわれています。ぬるめのお湯で毎日体を洗って清潔にしてあげましょう。ポイントは次の通りです。
- 授乳後すぐには沐浴させない(1時間後くらいがベター)
- 春~秋の水温は38~39度、冬は39~40度(沐浴温度計を使いましょう)
- ベビーバスの側にバスタオルやオムツ、お着替え一式を用意しておく
- 片手で首と頭を支えてゆっくりとお湯に入れる(胸とお腹の部分にガーゼをかけてあげると安心します)
- 水がきれいなうちに、まずはお顔をきれいにする
- ベビー用石鹸を使い、こすらず、なでるように洗ってあげる
- 沐浴は10分以内に終わらせる
赤ちゃんの肌は、大人の肌の1/3~半分程度の薄さで、とってもデリケートです。温度にも敏感なので、ぬるめのお湯で手早く、優しく洗ってあげましょう。
沐浴後の温度差に敏感な赤ちゃんも多いので、ベビーバスのすぐ横にタオルやお着替え、お手入れ用品一式をあらかじめ準備しておくことも忘れずに。
Q.ゲップをなかなかしてくれない
生後2週間の娘はゲップを上手にできません。授乳後、縦抱きでトントンしてもなかなか出してくれないので、そのまま寝かすのも怖くてずっと抱っこをして様子を見る必要があります。何か良い方法はありませんか?
A.授乳の途中でゲップをさせてみては?
一般的には、授乳後に背中をトントンさせてゲップを出すように促しますが、授乳中やミルクを飲んでいる途中に一息ついて、ゲップを出させるのもひとつの方法です。そのほうがゲップが出やすいという意見もあります。授乳時であれば、左右のおっぱいへ変えるタイミングが良いでしょう。
ゲップを出しやすくするには、「胃から口までを一直線にすること」です。このことを意識しながら縦抱きをして、背中を軽く圧迫してください。