生後4カ月の赤ちゃんに関するQ&A
首が座ってきて寝返りを試みたり、手足をパタパタさせたりなど、だんだんと動きが活発になってくる生後4カ月の赤ちゃん。毎日成長する赤ちゃんの様子が嬉しい反面、気になることや疑問点もあるかもしれません。こちらでは生後4カ月の赤ちゃんについてのよくある質問、疑問をまとめました。
Q.4カ月の赤ちゃんで気をつける点は?
赤ちゃんの寝がえりができるようになりました。うつ伏せの姿勢が怖くて目が離せなくなりましたが、この頃の赤ちゃんケアで気を付ける点は何ですか?
A.転落事故に注意してください
赤ちゃんは寝がえりができるようになり、以前より活発に手足を動かせるようになっています。おむつ交換台やソファーなどに赤ちゃんをのせたまま、一瞬目を離したすきに落ちてしまった、という転落事故が起こりやすいのがこの時期です。
高い位置でおむつ交換をするときは、絶対に目を離さないでください。赤ちゃんのそばから離れるときは、タオルなどを敷いた床に寝かせたり、柵のあるベビーベッドやサークルの中に横にしてあげたりしましょう。
赤ちゃんと一緒にいられる時間は、赤ちゃんが自由に、安全に動ける環境をつくることも大切ですよ。
Q.抱っこひもを安全に使うコツは?
赤ちゃんの首がすわってきたし、体重も増えてきたので、抱っこひもを購入しようと思っています。抱っこひもを購入するときの選び方や、安全に使うコツを教えてください。
A.赤ちゃんのサイズに合わせてひもを調節しましょう
ママが抱っこひもを使うことで、腕や腰に負担をかけずに、長時間赤ちゃんとスキンシップができるようになります。選ぶときは、赤ちゃんのサイズに合っているか、ママやパパの用途や目的に合っているか、などをポイントに選びましょう。
家事をしながら赤ちゃんを抱っこしたいのなら、腰ベルト式タイプがおすすめ。腰でしっかり支えられるため、安定感があります。前向き抱っこやおんぶなど、さまざまなポジションに対応できる商品が良いでしょう。
使う時は、赤ちゃんのサイズに合わせて抱っこひもの長さを調節します。ひもがゆるすぎると、飛び出し事故が起こりやすくなるので要注意。使用する前に必ず説明書を読んでください。限られた時間だけ使うのなら、軽くてコンパクトにたためるスリングタイプも良いですね。
Q.おっぱいの遊び飲みが増えてしまいました
以前はおっぱいを夢中で飲んでいたのに、最近は遊び飲みが増えて時間がかかります。もう卒乳なのでしょうか?
A.視力が発達して集中できないのかも
生後4カ月頃の赤ちゃんの視力は0.08から0.1くらいまで発達します。色の判別もできてくるので、周囲が気になっておっぱいを飲むことに集中できなくなる場合があります。
とくに外出中は、飲む量が減ってしまう赤ちゃんが多いようです。外出の時は落ち着ける場所で授乳したり、お家ではテレビなどを消したりするなど、静かな環境づくりをしてみましょう。
Q.おっぱいがあまり出なくなりました
おっぱいが以前より出なくなりました。赤ちゃんにとっておっぱいが足りているのか心配です。
A.無理はせず、ミルクと混合するのもひとつの方法です
生後4カ月頃になると、赤ちゃんがおっぱいを吸う力が強くなって一度に飲む量が増えてきます。ママの母乳が一時的に不足気味になることもありますが、大抵の場合は母乳量も少しずつ増えてくるものです。
しかしママのほうが寝不足などで疲労がたまっていると、母乳量が増えない場合もあります。そんなときは、悩まず無理せずミルクを混ぜてあげましょう。まもなく離乳食の準備も始まります。
Q.寝返りの練習はするべき?
首がすわってきましたが、寝返りしてくれません。寝返りの練習ってすべきなのですか?
A.遊び感覚で楽しむならOK
生後4カ月で寝返りをしなくても、まだまだ問題ありません。運動の発達はやらせるのではなく、やってみたい!と刺激を与えることです。声をかけながら、遊び感覚で行なうなら良いのですが、赤ちゃんが嫌がっている様子であれば、無理強いすることはやめましょう。1~2カ月ほど様子を見てください。
Q.赤ちゃんとの上手な遊び方は?
生後4カ月の息子とは、どんな遊びができますか?
A.少しダイナミックな遊び方に挑戦してみてください
首がすわった赤ちゃんとなら縦抱きやおんぶなどができるようになり、"たかいたかい"といったダイナミックな遊びもできるようになります。腹ばいにして、手に取れる範囲にカラフルなオモチャやぬいぐるみを置いてあげるのも良いでしょう。
いつもと違う視点の景色を面白がったり、気になるオモチャに手を伸ばしたりしようとします。赤ちゃんに疲れがみられたら、仰向けポジションに戻してあげましょう。遊んだあとは、誤飲の危険がないようにオモチャを片づけてください。
また、この時期は、言葉を覚える大切な準備期間です。積極的に話しかけたり、本を読んであげたり、歌を歌ってあげるのもおすすめです。言葉を理解していなくても、音や絵本の色彩に興味を持ってくれることが大切ですよ。
おもちゃの収納場所が心配なママは?
ぐんぐん成長する赤ちゃんのおもちゃ選びは楽しい反面、使用できる期間が限られているので、買いすぎると収納場所に困ってしまいますね。
そんな声を反映して、最近では赤ちゃんの月年齢に合うおもちゃを賢くレンタルするママやパパが増えています。赤ちゃんのおもちゃは場所をとることも多いので、使わなくなったおもちゃは返却すれば収納場所に悩むこともありません。
レンタル会社では、衛生面や安全面でも責任を持ってメンテナンスしています。積み木やブロック、ぬいぐるみなど小型で片付けしやすいものは購入、プレイジムや室内滑り台など大型で高価なものはレンタルというふうに、上手にやりくりしてみてはいかがでしょうか。
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Q.生後4カ月の赤ちゃんとのお散歩時間は?
生後4カ月の赤ちゃんとの散歩時間は、どのくらいが適当なのでしょうか?とくに冬は風邪を引いてしまうのが心配です。
A.天候が良ければ、15分以上散歩を楽しみましょう
15分以上は外の空気を触れさせたいものです。家の中と異なるざわめきや風景、空気に、赤ちゃんの感覚は刺激されます。また紫外線には、骨の発達に不可欠なビタミンDを生成する働きがあります。
近年、過度な紫外線対策などで増えてきているという「くる病」予防に、ビタミンDは役立ちます。とくに、完全母乳育児の赤ちゃんはビタミンD不足になりがちなので、紫外線が弱まる冬は、暖かい時間帯に30分くらい散歩を楽しみましょう。
ちなみに国立環境研究所の発表では、12月の正午に両手と顔を太陽光に露出した状態での1日に必要なビタミンD生成時間は、沖縄で8分、つくばで22分、札幌では76分の日光浴が必要だった(大人の場合)という報告もありますよ。
参考:国立環境研究所「体内で必要とするビタミンD生成に要する日照時間の推定-札幌の冬季にはつくばの3倍以上の日光浴が必要-」
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2013/20130830/20130830.html
ごっついA型ベビーカーはレンタルする方法もあり!
赤ちゃんとのお散歩に欠かせないのがベビーカーですね。生後4カ月ならば、ほぼ横になれるようなリクライニング機能があり、フレームやタイヤが頑丈なA型ベビーカーを使用します。
ベビーカーの進歩は著しく、以前のものより軽くて丈夫、小回りの利く使い勝手の良いものが増えています。さらに最近では、アスファルトの熱や寒さから赤ちゃんを守るために、ハイポジションタイプのものが主流になっています。
ただ、さまざまな機能が搭載されたベビーカーになるほど、価格も高くなってしまうため、生後7~8カ月以降はB型ベビーカーに移行するつもりであれば、レンタルするほうがお得になるかもしれません。
A型ベビーカーをどのくらいの期間使う予定か、2人目・3人目のお子さんを産む予定があるのか、などを検討してベビーカーを選んでください。
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Q.長時間バウンサーで過ごしても大丈夫?
4カ月の息子はバウンサーがお気に入り。長い時間座るのは負担がかかると思い、寝かせると途端に不機嫌に泣き出します。長時間バウンサーを使っても大丈夫なのでしょうか?
A.機嫌が良いのであれば大丈夫
赤ちゃん自身が負担に感じているようならば、泣いて嫌がります。機嫌良く過ごしているなら体に負担がかかっていないので大丈夫でしょう。
そのかわり、バウンサーで寝てしまったら、リクライニングにしてあげたり、ベッドに移動して横に寝せてあげたりしましょう。
Q.赤ちゃんの入浴時間の目安は?
生後3カ月の終わり頃から一緒に入浴を始めました。赤ちゃんが湯船につかる時間は、何分くらいが良いのでしょうか?
A.目安としては3~4分です
季節にもよりますが、湯船に浸かる時間は3~4分が目安になるでしょう。汗をかきやすい夏場であれば、ぬるめのお湯にほんの少し浸かるだけで十分です。
生活リズムを整えるためにも、毎日同じくらいの時間帯に入れるように心がけてください。寝る直前ではなく、寝かせたい時間の1~2時間前の入浴がおすすめです。
Q.奇声を出すようになりました
生後4カ月を過ぎた頃から、「キー!」とか「キャー!」とか叫ぶようになりました。不機嫌なわけじゃないようですが、心配です。
A.自分の声を楽しんでいる時期です
この頃から聴覚が発達してくるため、赤ちゃんは自分の声の響きを楽しんで遊びだします。周りの人たちは、突然の奇声に驚くかもしれませんが、機嫌良く叫んでいるならば、発達にともなう「マイブーム」的な遊びとして割り切ってあげましょう。
公共の場所などで叫んでしまった場合も叱らずに、場所を移動して景色を変えたり、お気に入りのオモチャで気をそらしてあげたりしてください。
Q.児童館へ連れて行っても大丈夫?
生後4カ月で児童館デビューは早いでしょうか?
A.プログラムや施設の様子を確認してみてください
生後4か月の赤ちゃんが児童館に行っても問題ありません。ただし児童館によって、乳幼児と小学生の部屋が分かれている・分かれていないなどの施設内の様子やプログラムが異なるので、事前にホームページや電話で確認したほうが安心でしょう。
乳児用のプログラムに参加すれば、同じくらいの月年齢のママ友をつくれるチャンスもあります。
Q.よだれが気になります
生後3カ月の終わり頃からよだれを垂らすようになりました。量が多いように思うのですが…。
A.成長している証です
唾液腺が発達している証拠です。この頃になると消化機能が発達してきますが、唾液を上手に飲み込めないため、よだれが垂れてしまうのです。よだれをそのままにしていると、口の周りが炎症になることもあるので、清潔なガーゼやスタイでやさしく拭いてあげましょう。
また、家族が食べているのを見て、よだれが出ることがあるかもしれません。離乳食をスタートするにはまだ早いですが、ママやパパがおいしそうに食べる様子を見せることは、離乳食への興味につながりますよ。
Q.授乳の回数は?
生後4カ月の息子がいます。今は、息子が欲しがる時に授乳していますが、このままでいいのでしょうか?
A.授乳の間隔を整えていきましょう
生後4カ月を過ぎたら、授乳時間の間隔を3~4時間おきに整えていきましょう。授乳回数は6回前後が目安です。3時間以内に母乳を欲しがっても、遊びなどで気分をまぎらわせて、少しずつ間隔を開けるようにしてあげましょう。
いつも2時間未満の間隔で母乳を欲しがるようならば、母乳の量が足りていない可能性があります。
Q.手にするものを何でも口に入れようとして怖い
生後4カ月で寝返りができるようになりましたが、近くにあるものを口に入れて確かめようとするのでハラハラします。
A.誤飲しないような環境をつくろう
口に入れて感触を確かめる行為は「探求心の現れ」です。この頃の赤ちゃんにとってはごく普通の行為で、脳の発達にもつながります。ただし、飲み込んでしまえる大きさのものは窒息事故の恐れがあるため、赤ちゃんもママも安心できる環境づくりが必須です。
生後4カ月であれば、寝返りできる範囲だけで良いのですが、今後赤ちゃんの行動範囲はどんどん広がります。電池・小銭・ボタン・たばこ・カギ・消しゴム・アクセサリー・グミや飴など、赤ちゃんの周りに置かないように気を付けてください。
また、赤ちゃんにお兄ちゃんやお姉ちゃんがいる場合、彼らが無意識に置いてしまう場合があるかもしれません。危険なことだとわかりやすく説明して、理解してもらいましょう。