生後7カ月の赤ちゃんに関するQ&A
お座りも安定して、両手でおもちゃを扱えるようになってくる7カ月の赤ちゃん。表情も豊かになり、ママの動きや言葉にも興味をしめし始めます。そんな7カ月の赤ちゃんについての不安、疑問点についてお答えします。
Q.私が見えないと不安がる
生後7カ月の男の子がいます。最近少しでも私が見えなくなると不安がって、泣き出すようになりました。トイレに行くのも一苦労。どうすればいいでしょう?
A.声をかけてあげましょう
視力が上がり、赤ちゃんの認識能力が高まる生後7~8カ月頃から、ママと離れると不安がる赤ちゃんが多くなります。これは「母子分離不安」と言われ、生後10~18カ月頃がピークになり、その後は自然となくなる現象です。
家事をするときはベビーラックやベビーサークルなどを利用して、ママと一緒の時間を多く作るようにしましょう。 それでも四六時中、赤ちゃんとずっと一緒にいることは難しいですよね。赤ちゃんの側から離れる時は、不安や動揺を最小限に抑えるように声かけをすることが大事。
たとえ赤ちゃんが言葉を理解していなくても、その後戻ってきて顔を見せれば、「ママは戻ってくる」とわかるようになります。トイレに行った時に赤ちゃんが泣いてしまっても、焦って戻らなくてもOKです。トイレから声かけをして、ママはそこにいる、と理解させてあげましょう。
Q.B型ベビーカーを使うタイミングは?
赤ちゃんが生後7か月になりました。そろそろ軽量で小回りのきくB型ベビーカーにしたいのですが大丈夫でしょうか?
A.腰が座っているのならOK
ほとんどのB型ベビーカーは、生後7カ月から使用できると表示してあります。使い始めるポイントは「赤ちゃんの腰がすわっているか」が決め手です。もし、床の上でひとり座りができていないのなら、B型ベビーカーの使用は控えて、リクライニングができるA型タイプをもうしばらく使用しましょう。
Q.生後6~7カ月検診は行くべき?
私が居住する市では、自治体での生後6~7カ月検診を行なっていません。赤ちゃんの様子に変わったことはありませんが、任意で小児科に見てもらったほうがよいのでしょうか?
A.育児の疑問点を相談できるのでおすすめ
生後6~7カ月検診を行なっている自治体は、全国で半数ほどのようです。赤ちゃんの様子を見て検診を検討すると良いでしょう。
ただ「お医者さんに診てもらえて安心できた」「赤ちゃんの成長が具体的にわかって嬉しい」「ちょっとした疑問点を相談できた」というママやパパの声もあります。
自治体で6カ月検診を受けられない場合は、全額自己負担になります。保険適用外となるため、費用は医療機関によってバラつきがあります。費用はかかりますが、赤ちゃんの成長を感じたい!育児の疑問点を相談したい…という人は検診してみてはいかがでしょうか。
Q.便秘?うんちが上手にでない
生後7か月の赤ちゃんがいますが、離乳食が始まってから上手にうんちができないようです。うんちをしようとすると、お腹が苦しいのか泣いてしまったり、機嫌が悪くなったりします。何か排便がうまくできる方法はありますか?
A.あまり苦しそうならば小児科へ
赤ちゃんの場合、3日以上でなければ便秘と考えてよいでしょう。便秘になると、お腹が張って痛かったり、食欲がなくなったりすることもあります。離乳食で工夫するのなら、少量のバターを加えてみてください。 1食あたり小さじ1/4~1/2程度です。油は便を柔らかくして滑りをよくしてくれます。
あまり頻繁に便秘になって、食事の量が減る・苦しそうにしているなどの症状があれば、一度小児科の先生に相談してみましょう。
Q.毎晩暑くて寝苦しいみたい…夏の寝かしつけのコツは?
毎晩暑くて、赤ちゃんは寝入りばなに汗だくになっています。クーラーをつけっ放しにするのは嫌なのですが、何か他に対策はないでしょうか?
A.寝る前に寝具を冷やす
寝る1~2時間前からクーラーで寝具を冷やしておくとよいでしょう。赤ちゃんにつけるおむつは吸収力とサラサラ感が持続するタイプ、そして、パジャマはコットン100%のタイプがおすすめです。
お風呂もねんねする2時間以上前には終わらせてあげましょう。
最近では、静音性が高く、「うちわ風」「そよ風」のような微風調整のできる扇風機も登場しています。タイマーを上手に使って、赤ちゃんが眠りやすい環境を作ってあげてはいかがでしょうか。
Q.離乳食を1日2回へ増やしても大丈夫?
生後7カ月の息子への離乳食を、1日1回から2回へ増やすタイミングはいつ頃がいいのでしょうか?また気をつけたいポイントは?
A.1食分をきちんと食べられるならOK
生後5カ月頃から始める離乳食が順調に進んでいるのなら、1日2回へ増やしてもOKです。2回目の離乳食は1回目の半分程度の量からスタートして、4時間以上あけるようにしてください。赤ちゃんに食欲があるようなら、量を増やしても構いません。
朝&夜、昼&夜など、できるだけ決まった時間の食事が理想的ですが、ママのストレスが少なくなるように臨機応変に変更しても良いでしょう。ただし、早朝や夜中などは、ライフスタイルを乱すおそれがあるためNGです。
Q.離乳食の柔らかさは?
生後5カ月の終わり頃から離乳食をスタートして、間もなく2カ月が過ぎようとしています。この頃の離乳食の柔らかさの目安を教えてください。
A.離乳食中期は絹ごし豆腐から木綿豆腐程度の柔らかさが目安
生後7カ月の赤ちゃんは、少しずつ舌の動きやアゴの使い方が上手になってきます。離乳食の固さの目安は、指でつまんだ時に楽につぶせる程度が良いでしょう。
7カ月から8カ月頃に、絹ごし豆腐から木綿豆腐程度の柔らかさに移行するように気に留めておいてください。
Q.一段と動き回るようになって汗っかきに!毎回着替えさせるべき?
ハイハイもできるようになり、一段と汗をかくようになりました。汗をかくごとにお着替えをさせたほうがいいのでしょうか?
A.汗をかいたらお着替えを!家の中では薄着を心がけよう
寝返りやハイハイ、腰がすわっておすわりして遊べるようになる生後7カ月の赤ちゃんは、活発に活動を始めます。汗をかいた後は体が冷えるため、お着替えをさせてください。
汗対策としては、お家の中では薄着になるように心がけるといいでしょう。動きやすくて、吸収性、通気性の良い素材の服を選んであげると、お着替えを頻繁にさせることもありません。
冬場は着せすぎには注意してください。最近の住宅は密閉性が高くて、室内でも暖かいので汗をかきやすい傾向にあります。静かに過ごしている時は、カーディガンなどの羽織物で調節すると良いでしょう。
Q.お昼寝の時間はどのくらいがいいの?
私の娘はお昼寝をよくします。私が掃除などの家事をしても、まったく起きないくらいぐっすりと寝ているのですが、寝過ぎにならないかと心配です。昼寝時間の目安はどのくらいが良いのでしょうか?
A.午前1時間、午後2時間が理想的
生後7カ月の赤ちゃんの睡眠時間は、1日13時間前後といわれています。お昼寝の時間については、午前中に1時間、午後に2時間程度、夕方の時間に差し掛からない時間帯にするのが理想的です。
ただしこの数字はあくまでも平均値。この時間より少ない子もいれば、長い睡眠が必要な子もいます。
大切なことは、毎日の生活リズムをあまり乱さないようにすること。昼夜逆転しないように、赤ちゃんの様子をみながら睡眠時間を整えてください。
Q.寒い季節が到来、風邪を引かないかどうか心配です
赤ちゃんにとって初めての冬です。風邪などの感染症にかからないための注意点は?
A.人混みなどの外出は控えましょう
生後6カ月を過ぎると、ママからもらった免疫が少しずつ減少してきます。とくに冬場は空気が乾燥しているので、ウイルスに感染しやすい傾向が。天気の悪い日や風の強い日のお散歩を避けたり、人混みへの外出は控えたりしましょう。
また、何でも口に入れて確かめる赤ちゃんのオモチャを清潔にしておくことも大切です。もし赤ちゃんの体調が悪いようであれば、早めに小児科で診てもらってください。
Q.睡眠リズムが整ってきたと思ったのに、また夜泣きが…
4カ月頃から夜の睡眠時間が整ってきていたのに、最近になってまた夜泣きで起きてしまうようになりました。寝つきも悪くなって困っています。
A.赤ちゃんの脳が発達している証です
今まで睡眠が安定していた赤ちゃんが夜泣きをし始める現象を「睡眠退行」と呼びます。生後4カ月頃から2歳児までに起こりやすいといわれ、数日で収まる場合もあれば、1カ月ほど続く場合もあり、赤ちゃんによって個人差があります。
生後8カ月前後の赤ちゃんの睡眠退行の場合は、乳歯の生え初めの違和感や、毎日経験するたくさんの出来事を脳ががんばって吸収しようとするため、脳が休みづらくなっているのが原因といわれています。夜中に起こされるママやパパは大変だと思いますが、赤ちゃんの大切な成長の過程として、温かく見守ってあげてください。