生後2カ月の赤ちゃんに関するQ&A
ママやパパの声を目で確認しようとしたり、周りのものに興味を示したりするようになるのが生後2カ月の赤ちゃん。喜怒哀楽もはっきりしてきて、一緒に過ごすのが一段と楽しくなります。その一方で疑問点も多く、ママやパパの肉体的、精神的疲れもピークになる頃です。そんな時期に差しかかる赤ちゃんの疑問や不安にお答えします。
Q.予防接種の予定があるものの、体調が悪そうです
初めての予防接種の予定でしたが、ちょっと赤ちゃんの体調が悪そうです。予定をずらした方がいいでしょうか?
A.発熱をしていたらNG
予防接種は赤ちゃんの体調のよい日に受けさせてあげましょう。37.5℃以上の発熱があったり、病気で薬を飲んでいる赤ちゃんは、別の日に予約を取り直した方がいいですね。はっきりとして症状が出ていないけど、ちょっと具合が悪そうなら小児科医に相談してみましょう。
Q.便秘を解消する方法は?
生後2カ月を過ぎてから、便秘になるようになりました。お腹が張って苦しそうですが、上手にウンチを出させる方法はありますか。
A.「の」の字マッサージで刺激を与えましょう
離乳食が始まる前の新生児でも、便秘になる赤ちゃんは意外と多いです。便秘がちの赤ちゃんには、「の」の字マッサージをしてお腹に刺激を与えましょう。おへそを中心に、手のひらで時計回りにやさしくマッサージをしてあげます。
他にも赤ちゃんの足を動かすことで、お腹に刺激を与える方法もあります。仰向けの赤ちゃんの足首をやさしく持って、ペダルをこぐように動かしてあげましょう。水分が足りていない赤ちゃんは便秘になりやすいので、気を付けてください。
便秘で苦しそうなときは綿棒浣腸をして、ウンチを出す手助けをしてあげましょう。方法は、まず綿棒にベビーオイルを付けて、1cmほど肛門に入れます。10秒ほどゆっくりと綿棒を回してから抜いてください。
Q.赤ちゃんが泣き止まない時の対処法
赤ちゃんが泣き止まない時は、どうすればいいのでしょうか?
A.抱っこやおんぶして移動する
赤ちゃんにとってのコミュニケーション方法は「泣くこと」が大きな手段です。お腹が空いている時、お尻が不快な時、気持ちよく寝れない時、どこかが痛い時、そして大きな理由がなくても泣いて伝えようとします。なかなか泣き止まない時は、次のようなことをしてあげましょう。
- おむつの様子をチェックする
- 母乳やミルクをあげる
- 背中をなでたりマッサージなどスキンシップをしてあげる
- 抱っこやおんぶをして歩く
抱っこして移動すると赤ちゃんの心拍数が落ち着くと言われています。
赤ちゃんの興味を惹きつけるベッドメリーを活用
赤ちゃんの上部で音楽と一緒にクルクル回るベッドメリー。生後2カ月の赤ちゃんは、少しずつ色の識別や追視ができるようになるので、興味を惹くおもちゃとして適しています。
ベッドメリーには、クラッシックミュージックや子守歌などの赤ちゃんをリラックスさせる音楽から、小鳥のさえずりや胎内音などが内蔵されているもの、携帯電話から好みの音楽に書き換えできるものまで、さまざまなタイプがあります。さらに、ベビーベッド用と布団用では、取り付け方法が異なる場合があるので、選ぶ際には注意が必要です。
赤ちゃんが泣き止まない時は、一度抱っこをして落ち着かせてから、ベッドメリーに興味を向かせてみてはいかがでしょうか。3カ月ほどの期間であれば、レンタルの方がお得になることも!
癒させるミュージックで眠りを誘う
レンタルできるベッドメリーを見てみる>>
Q.抱きくせがつくって本当?
抱っこばかりしていると、抱きくせがついてわがままになるって本当ですか?
A.抱っこはママとの大事なスキンシップ
赤ちゃんが泣いたりぐずるたびに抱っこをすると、「大きな声で泣けば甘えられたり要求が通ったりする」と勘違いするから抱きくせはよくない、などと一部でいわれています。
しかし、赤ちゃんにとっての抱っこは、愛情や信頼感を育む大切な行為。抱っこされることでママやパパの心拍音を聞けたり、安心感を得られたりする重要なスキンシップの時間です。赤ちゃんが泣いたり、求めてきたら、ぜひ抱っこをしてあげましょう。
Q. 疲労がたまっています
帝王切開で出産しました。産院を退院後は、赤ちゃんの生活に合わせるため、疲れや精神的ストレスがたまっています。どうしたらいいのでしょうか?
A.一人で頑張らずに周りのサポートを受けよう
産後の疲労や赤ちゃんに合わせた生活リズム、ホルモンの影響など、ママの負担は計り知れないものがあります。一番理想的なのが、家族のサポートを受けることです。パパに協力してもらったり、実家に帰って母親にあやしてもらう時間をつくったりすることで、ママの睡眠時間や休憩時間を確保することができます。
もし家族のサポートが得られない場合は、自治体の保育士さんに相談したり、一時保育や全国各地にあるファミリーサポートセンターなどを利用してみるのも一つの方法です。生後40~50日の赤ちゃんを預かってくれる施設もあるので、ぜひ問い合わせてみてください。週1~2回でもプライベートな時間を持てれば、気持ちがだいぶ楽になりますよ。
Q.予防接種スケジュールの組み方がわからない
赤ちゃんへの予防接種がたくさんあって、スケジュールをどうやって組んだらいいのかわかりません。
A.小児科で相談にのってもらえます
1歳までに接種するワクチンは、定期接種のものから任意接種まで合わせると約10種類。さらに数回接種するものや、複数を同時接種するもの、生ワクチンの場合は時間を空けなければいけないものもあり、予防接種スケジュールは複雑ですよね。
一番のおすすめは、生後2カ月頃に小児科へ行って予防接種スケジュールの相談をすることです。任意予防接種の内容や、自治体が補助金を助成してくれるのかなどの情報も詳しくわかります。ついでに赤ちゃんの成長ぶりを診てもらえますよ。
予防接種は制度がよく変わるため、最新情報をチェックしてくださいね。
Q.授乳が足りているか心配です
生後2カ月の娘の体重が普通より軽いような気がします。授乳が足りているか心配です。
A.ベビースケールを使って体重増加をチェックしましょう
生後2カ月なると、授乳リズムもだんだんと整ってきます。個人差はありますが、1日に25~35g体重が増加しているなら、順調に成長している証拠です。
一方で、授乳後にすぐにおっぱいをほしがる、30分以上もおっぱいを飲んでいる、1日に20g未満しか体重増加が見られない場合は、母乳の出が悪いケースも考えられるので、小児科の医師や助産師に相談してみましょう。
母子手帳に掲載されている「乳児身体発育曲線」のグラフも、ひとつの目安として参考にしてください。ベビースケールがあると、細かい数値まで表示されるので便利ですよ。
ベビー用品はレンタルがおすすめ!?
ベビースケールをくわしくチェック>>
Q.赤ちゃんの便秘の見分け方は?
生後2カ月の娘のうんちの頻度が、少なくなった気がします。これって便秘なのでしょうか。便秘かどうかの見分け方はありますか?
A.個人差があります。普段の排便の様子と比べましょう
生後2カ月の赤ちゃんの排便頻度には個人差があります。母乳とミルク育児でも違いがあるため、通常時の排便頻度を比べてみましょう。
うんちを出したがっているようなのに苦しそうな表情をしている、泣いている、母乳やミルクをほしがらない、下腹部に触れるとちょっと硬い、などのケースであれば、便秘かもしれません。
赤ちゃんの排便がつらそうな時は、綿棒の先に保湿オイルをつけて肛門の周りを刺激してあげると効果的です。水分が足りないと便秘になりやすくなります。入浴後などの水分補給を忘れないようにしましょう。
Q.赤ちゃんの鼻づまりの対処法は?
鼻づまりで呼吸がしづらいようです。こんな時はどのように対処してあげればいいのでしょうか?
A.スポイトでとってあげましょう
赤ちゃんの鼻がつまってしまうと、呼吸がつらくなったり、おっぱいやミルクが飲みづらくなったりします。
睡眠も浅くなる可能性があるので、つらくないようにスポイトを使って鼻水をとってあげましょう。粘膜が敏感なので、優しく取ってください。
熱をともなっていたり、痰(たん)がからむような咳をしたりする、粘り気の強い黄色い鼻水が続く場合は、小児科で診てもらいましょう。
Q.赤ちゃんが昼寝をしている時は静かにするべき?
生後2カ月の息子が昼寝をしている時は、起こさないように静かに過ごすべきなのでしょうか?
A.極端に静かにする必要はありません
まだ睡眠リズムが整っていないため、昼間に寝起きを繰り返すのは当たり前です。しかし、昼と夜の環境にメリハリをつけることで、早めに生活リズムを整えていくこともできます。
朝はカーテンを開けて部屋を明るくする、日中は家事などの生活音を普通に保つ、夜は部屋を暗くして静かにする、などの環境を演出することで、昼夜のリズムができてきます。
赤ちゃんが昼寝中でも、洗濯機を回したりお皿を洗ったり、テレビをつけたりしても大丈夫です。
ベビーモニターを活用する
別室にいる赤ちゃんをモニターで確認できるベビーモニター。赤ちゃんの様子を、何度も寝室まで確認しに行く必要がないのが最大のメリットです。これ一台あれば、別の部屋にいても赤ちゃんの様子を見ながら家事ができます。
ベビーモニターには、音声が受信できるものが一般的ですが、他にも外出先のパパがスマホで赤ちゃんの様子を見れるものや、室内温度や赤ちゃんの呼吸までセンサーできる高性能のタイプなど、機能性の高いタイプもあります。
赤ちゃんの動きを追えるタイプのモニターもあるので、ハイハイなど始めて行動範囲が広がっても、危険な状態でないかの確認が可能です。購入するかを迷っている場合は、レンタルで機能性を確認しても良いかもしれません。
寝室の様子を手元で確認できる!
レンタルできるベビーモニターを見てみる>>
Q.目やにがたくさん出るので心配です
目やにが普段より多いようです。眼科へ行くべきでしょうか。
A.目やにが止まらないようなら眼科へ
赤ちゃんの仕事は泣くことです。そして涙が乾くと目やにになるため、それほど心配することはありません。白目の充血が見られず、目やにがサラサラであれば大丈夫でしょう。
しかし、赤ちゃんの目が常にうるんで涙目だったり、腫れぼったかったり、目の充血が見られるようであれば専門医(眼科)に診てもらいましょう。
Q.搾乳した母乳の保存について
間もなく仕事復帰のため、母乳を搾乳して保存して、娘を預かってくれるばあばから母乳を定期的にあげてもらおうと考えています。搾乳した母乳の保存の仕方に注意する点はありますか?
A.保存方法によって、保存できる期間が違います
まず保存方法には「常温保存」「冷蔵保存」「冷凍保存」の3つがあります。常温保存(室温16~25度)は、搾乳後4時間までが限度。冷蔵保存(4度以下)は3日以内、マイナス18度以下の冷凍保存は最大6カ月まで保存可能です。
冷凍した母乳を解凍する場合は、まずは冷蔵庫へ移して12時間以上かけてゆっくりと解凍させるか、37度の流水で溶かします。
雑菌が混入するのを極力避けるため、搾乳時は搾乳器、母乳を入れる容器、手を清潔にすることが大切です。容器には、搾乳した日時を必ず明記しましょう。
赤ちゃんが飲み残した母乳や、保存期間が過ぎた母乳はもったいなくても必ず破棄してください。
参考:medela「新鮮な母乳の保存ガイドライン(健康な赤ちゃん向け)」
https://www.medela.jp/breastfeeding/mums-journey/storing-and-thawing-breast-milk#reference
Q.沿い乳は危ない?
深夜に授乳をするとき、楽な姿勢の沿い乳をしてしまいがちです。沿い乳は危険という声もあるみたいですが、やはりNGですか?
A.注意点を把握しておくのが大切です
ママと赤ちゃんがともに横になって授乳する方法を「沿い乳」といいますよね。沿い乳に関しては、赤ちゃんの窒息の危険性がある、という声がある一方、長時間の抱っこによるママの腰痛やけんしょう炎の予防、夜間の疲れの軽減につながるため推奨する医療機関もあります。
注意すべきポイントは「赤ちゃんが窒息しないように気を付けること」です。
- 赤ちゃんの横になるスペースは固めの敷布団にする
- 授乳させるおっぱい側に赤ちゃんを移動させる(覆いかぶさらない)
- タオルなどを利用して、乳首に赤ちゃんの口が入りやすいように高さを調節する
- ママは授乳中に眠らないようにする
沿い乳する際は、こういった点に注意しながら行ないましょう。
Q.2カ月の赤ちゃんのお散歩はどのくらい?
生後1カ月を過ぎてから外気浴を始めて、今は家の周りを5分ほど歩いています。もう少し長い時間散歩を楽しんでも良いのでしょうか?
A.人混みは避けて少しずつステップアップを!
天候が良ければ、30分程度の散歩は大丈夫です。家の周囲を5分ほどの散歩から10分、15分と少しずつ散歩時間を増やしていきましょう。感染症予防のためにも、人混みは避けるよう気をつけてください。
赤ちゃんにとって外で感じる光や風などの感覚は、家の中と違う刺激になります。家にこもりがちになるママにとっても、リフレッシュできる時間になるでしょう。
真夏や気温の低い時期の長い散歩は、2カ月の赤ちゃんに負担が大きくなります。時間や天候をみながら外出してくださいね。