こういう時に気をつけたい!赤ちゃんの便秘・下痢
毎日赤ちゃんのうんちを見ているママやパパは、少しでもうんちの様子に変化があると心配になるものですね。
どんな下痢や便秘の症状なら病院へ行くべきなのか、症状のチェックポイントは?自分でできる対処法は?など、便秘や下痢になったときに知っておきたい知識をご紹介します。
便秘について
これって便秘?赤ちゃんの様子をチェックしよう
赤ちゃんがうんちをする回数は個人差があるので、2日間うんちをしないからといって、一概に便秘だとは言えません。1日数回する子もいれば、2日に1回が普通という子もいます。定期的にスムーズな排便があれば問題はないでしょう。
まずは赤ちゃんの様子がいつもと違っていないかを、下記の項目に沿ってチェックしてください。
- 普段よりうんちをする頻度が減っている
- 普段より機嫌が悪い
- 下腹部が張っている
- 踏ん張っているけどなかなか出ないor出ても少量
- うんちは出たけど固くて血が付着している
- 母乳やミルクを飲む量が減少している
これらの症状が見られた場合は、便秘の可能性があります。
赤ちゃんの便秘の原因は?
母乳やミルクが不足
乳児の便秘の場合は、母乳(混合栄養も含む)やミルクが不足して起こることがあります。
水分が不足すると便秘になりやすくなるのです。とくに母乳の場合は、赤ちゃんがどのくらいおっぱいを飲んだかわかりにくいのが難点。赤ちゃんがいつまでも乳首を離さないとか、おっぱいを随時欲しがるというときは、母乳不足が疑われます。
ベビースケールで体重を測るなどして、栄養&水分が足りていないならば、混合栄養に切り替えるなどの対処をする必要があります。
りきむ力不足
離乳食をスタートするとうんちが固くなりやすくなって、今まで以上にりきむ力が必要になります。とくに離乳食開始頃は便秘になりやすいので、母乳やお水などの水分補給を意識的にしてあげましょう。
他の病気が原因
他の病気が原因だったり、生まれつき肛門や腸に何らかの原因があったりして便秘になることもあります。うんちをするときに毎回血が出たり、嘔吐を繰り返したりなど別の症状もあるようなら、早めに医師の診察を受けてください。
便秘になったときの対処法
焦って病院へ行く前に、ママやパパができる対処法をご紹介します。
お腹を刺激するマッサージ
おへその周りを「の」の字でなでるようにマッサージしてあげましょう。おへその下部をスタート地点にして、お腹全体をやさしく刺激します。
もう1つのマッサージは、赤ちゃんを仰向けに寝かせて足首を持ち、行進させるように左右の足を交互に動かしてあげる方法です。膝がおなかに軽くつくぐらいに動かすと腸が刺激されます。
赤ちゃんをくすぐったりとスキンシップを図りながら、楽しくマッサージしてあげましょう!
肛門を刺激
綿棒にワセリンやベビーオイルをつけて、肛門から1cmくらい挿入して刺激してあげます。肛門を軽くつつくだけでも刺激になって、うんちをする赤ちゃんもいます。肛門に入れる場合も、優しくゆっくりと動かしてください。
綿棒の浣腸を行う場合は、その最中に排便するケースも多いので、替えのおむつ、汚れてもよいタオルなどを用意して行いましょう。
水分補給
水分を意識的に補給するように心がけましょう。離乳食がスタートしているならオリゴ糖などが腸内環境を整えてくれます。
下痢について
これって便秘?チェックポイントはこれ!
もともと柔らかめのうんちが多い赤ちゃん。しかし、いつもより水っぽかったり、回数が倍近く多かったりする場合は要注意です。下痢が疑われる場合は下記の項目を確認してください。
- 普段より明らかにうんちがゆるい&頻度が多い
- いつもより酸臭などの嫌なにおいがする
- いつもより機嫌が悪い、ぐったりしている
- 熱や嘔吐、せきなどの別の症状がある
うんちが多少ゆるくても、機嫌が良くて母乳やミルク、離乳食をいつもと変わらず食べているようならば、あまり心配はいりません。少し様子を見てみましょう。
赤ちゃんの下痢の原因は?
ウイルスや細菌感染による胃腸炎
ノロウイルスやロタウイルスなど、ウイルスや細菌によって感染して炎症を起こす胃腸炎かもしれません。嘔吐や熱をともなう、うんちが白っぽい、血便が混じるなどの症状があります。
乳糖不耐症
母乳や牛乳など、乳糖を含むものを飲んだ後に下痢になるケースです。消化酵素のラクターゼが欠乏していることで、乳糖を消化できずに起こります。
乳糖を含まないミルクに切り替えれば症状は改善しますが、勝手に自己判断せず、医師の指示に従いましょう。
食物アレルギー
ある特定の食物を食べた後に、いつも下痢をする場合は食物アレルギーの可能性があります。下痢の以外に、じんましんや咳、呼吸が苦しそうなどの症状が現れることが多いので、早めに受診するようにしましょう。
抗生物質が原因
処方された薬に抗生物質が含まれていた場合に下痢になることがあります。抗生物質に対してのアレルギー反応、または抗生物質が正常な腸内細菌を攻撃して、腸内環境のバランスが崩れるケースに分かれます。
この場合も勝手に服用を中止するなどせずに、医師に相談してから処置しましょう。
下痢になった時の注意点
こまめな水分補給を
母乳やミルク、離乳食がスタートしているのなら湯冷ましや麦茶、ベビー用イオン飲料などを与えて水分補給をしてあげましょう。
定期的におむつ替え
下痢になるとお尻がかぶれやすくなります。こまめにおむつ替えをしてあげましょう。お尻をぬるま湯シャワーで洗ってあげると、かぶれにくくなります。
赤ちゃんの下痢や便秘に関するQ&A
Q.赤ちゃんを病院へ連れていくタイミングは?
赤ちゃんが下痢や便秘になった時に、お医者さんに連れていくタイミングを教えてください。
A.下痢や便秘以外の症状を併発している場合は病院へ
下痢や便秘でも、食欲があり機嫌が良ければすぐに病院へ行く必要はありません。しかし、発熱・嘔吐・じんましんなどの症状を併発している、飲み物さえ受け付けないというような状態であれば、すぐに病院で受診してください。
Q.お尻が切れたときは?
固いうんちが出た時に肛門が切れてしまったようです。そのあと排便するたびに痛そうなのですが、どうすれば良いでしょうか?
A.1日2~3回お尻を洗ってあげましょう
肛門が切れて痛いと、その痛みを回避するためにうんちをこらえるようになってしまうことも。洗面器にお湯を張って、1日に数回お尻を洗ってあげましょう。こうすることで傷口の回復を早めます。
それでも治らない場合は、小児科へ行って薬を処方してもらってください。