生後5カ月の赤ちゃんに関するQ&A
うつ伏せになって両手で体を支えられるようになり、ママやパパの顔も認識できるようになる生後5カ月の赤ちゃん。夜の睡眠や朝、午後の昼寝も安定してくる頃です。そんな赤ちゃんの成長に合わせるように出てくる疑問や、気になる点について調べてみました。
Q.離乳食スタートのポイントは?
生後5カ月半の娘にそろそろ離乳食を始めようと思っています。初めての離乳食の注意点や上手にあげるコツはありますか?
A.興味を持たせることが大切です
今までは「飲む」という行為しか知らなかった赤ちゃんが、「噛んで飲み込む」「食べる」という経験をスタートさせるのが離乳食です。
まずはスプーンに慣らして「ごっくん」できることから始めましょう。下記のポイントを押さえてください。
- 1日1食、ひと口からスタート
- 火を通した汁気の多いもので、薄味、柔らかいもの
- 食器・調理器具は清潔なものを使用
- 赤ちゃんの機嫌が良いときに挑戦
- 初めから無理強いは絶対にしない
赤ちゃんが食べるより先に、ママやパパがおいしそうにご飯を食べる様子を見せると食べ物に興味を持つ赤ちゃんも多いようです。
1回目の離乳食で機嫌を損ねてしまった場合は、ママやパパが同じようなお皿で、ヨーグルトなどをスプーンでおいしそうに食べているのを見せてから、再度挑戦してみてはいかがでしょうか。
Q.うつ伏せで寝るのが好きみたい
仰向けに寝かせても、しばらくするとうつ伏せで寝ています。そっと仰向けに直すのですが、ずっと寝ている様子を見るわけにもいきません。どうすればいいでしょうか?
うつ伏せ寝でも安全なベッドメイキングにする
最近のお母さんは、うつ伏せ寝の危険性をよく理解されているようですね。どんなに気をつけていても、赤ちゃんのほうがうつ伏せ寝が好きで寝返りしてしまう場合もあります。そのような時に備えて、下記のようにベッドを整えましょう。
- 枕は使わない
- マットレスは固めのものを選ぶ
- シーツはよれないようにピンと張る
- タオルやシーツが顔を覆うことがないようにする
- ぬいぐるみなど柔らかいものをベッドの周りに置かない
Q.夜泣きが始まって疲労がたまっています
夜泣きがひどくて睡眠不足です。昼間もぐずることが多くて疲労がたまっています。夜泣きがなくなる方法はありますか?
A.赤ちゃんの生活リズムを整えてみましょう
夜泣きは生後4~5カ月頃から始まることが多いようです。赤ちゃんの夜泣きの原因ははっきりとわかっていませんが、睡眠サイクルへの戸惑いが原因という説もあります。昼と夜の区別がつき始め、「夜間に睡眠をとりたいけれど、深い眠りにつけない」という苛立ちから夜泣きする、という説です。
夜の睡眠サイクルを整えるためにも、毎日の生活リズムを整えてあげるようにしましょう。例えば、毎日同じ時間に赤ちゃんを起こす、カーテンを開けて太陽の光を感じさせる、天候が良ければお散歩に出かける、適度に赤ちゃんと遊んで運動させるなどです。入浴や授乳・ミルク・離乳食タイムもだいたい同じ時間帯に行ないます。
これらのことを行なっても、夜泣きが急に収まることはないかもしれません。夜中に目の前で大泣きする赤ちゃんの対応は難しいものです。ストレスや疲労も溜まって大変だと思いますが、成長の過程として見守ってあげましょう。パパとママが毎日交替して夜泣きに対応するなどの策をとって、疲労を和らげてください。
Q.赤ちゃんのお着替えについて
パジャマと日中用のお着替えって必要ですか?お散歩には行っていますが、上着を羽織らせたり、タオルや毛布などでカバーしたりしているだけです。
A.生活リズムを整えるためにも着替えをしましょう
赤ちゃんは冬でも意外と寝汗をかくものです。カラッと乾いた清潔な部屋着へ着替えさせてあげましょう。
また昼夜の区別をつけるためにも、朝はパジャマからお部屋着、入浴後はパジャマなど着替えをして生活リズムのメリハリをつけるのも大事です。可愛らしい部屋着で、おしゃれを楽しんではいかがですか。
Q.パパが喘息もちなので、子どもに遺伝しないか心配です
パパが喘息を持っています。子どもに遺伝する可能性は高いですか?その場合、なにか予防策はありますか?
A.症状が出たら速やかに病院へ
パパのアレルギー体質が子どもへ遺伝する確立は50%から60%程度。ママのアレルギー体質が子どもへ遺伝する確立は60%から70%程度。両親ともアレルギー体質の場合、遺伝する確率は80%になります。ただし、親がアレルギー体質だからといって、必ずしも喘息を発症するわけではありませんのでご安心を。
症状が出たら、速やかに小児科で診てもらうようにしましょう。
参考:おき医院通信「病気の基礎知識」
https://www.okinopio.jp/2018/09/25/4135/
Q.一度就寝しても、パパが帰宅した時に起きてしまいます
睡眠のリズムが整ってきて、だいたい夜9時くらいに寝る習慣がつきました。でも帰宅が遅いパパの物音で、夜中に目を覚ましてしまいます。パパは「起きちゃったんだから」と一緒に遊んでしまいますが、これが習慣にならないかと心配です。
A.できればパパの理解を求めましょう
本を読んであげるなどして落ち着いて過ごすのであれば、習慣化することはないでしょう。
仕事から帰った後に、可愛い赤ちゃんと一緒に過ごしたいパパの気持ちはわかります。しかし、生活リズムを整える意味でも、赤ちゃんを起こさないようにできるだけ物音をたてずに就寝準備してくれるよう、理解を求めてみてください。
Q.離乳食を遅く始めたほうが食物アレルギーにならない?
離乳食を始めるタイミングで、食物アレルギーの予防効果はあるでしょうか?
A.科学的根拠はありません
離乳食を早く始めると、赤ちゃんがアレルギーになりやすいという説もありますが、離乳食スタートの早い・遅いで、特定食物アレルギーを予防できるという科学的根拠はありません。
ただし、早すぎると未熟な胃腸に負担がかかったり、遅すぎると鉄分などの栄養不足になったりという心配が出てきます。
Q.食物アレルギーの症状の特徴や対処は?
食物アレルギーの症状はどのようなものでしょうか?疑われる場合の対処法も教えてください。
A.嘔吐やじんましん、下痢などの症状を発症します
食物アレルギーの症状には、皮膚のじんましん、かゆみ、嘔吐、下痢、血便などがあります。特定のものを食べた後にこのような症状が起こるのであれば、アレルギーを疑って必ず医療機関で受診をしましょう。
食物アレルギーは、0~1歳の乳児期に発症することがほとんどです。診断で食物アレルギーと判断されたら、医師の指示に従って離乳食を進めましょう。
Q.生後5カ月の赤ちゃんとの遊び方は?
生後5カ月の息子と楽しくコミュニケーションをとる遊び方を教えてください。
A.手遊び歌がおすすめです
この時期の赤ちゃんの視覚や聴覚は大きく発達して、手先も器用になります。距離感などもわかるようになり、ママやパパを観察するのが上手になるので、手遊び歌などもおすすめです。
「げんこつやまのたぬきさん」や「とんとんとんとんあんぱんまん」など、赤ちゃんの前で実演しながら歌ってあげましょう。リズムにのって、頭や腕の動きを真似しようとする赤ちゃんもいますよ。
Q.おもちゃの選び方のポイントは?
今まではぬいぐるみなど、布系、タオル系のおもちゃしか与えていませんでした。そろそろ普通のおもちゃと遊ばせてもいいかなと思うのですが、選ぶポイントはありますか?
A.月年齢に合うおもちゃを選びましょう
おもちゃに表示されている月年齢に合うものを選びましょう。難しすぎる知育おもちゃは飽きる、小さなピースのおもちゃは誤飲などの事故につながります。基本的なポイントは次の通りです。
- 対象月齢に合うものを選ぶ
- 素材・塗料など安全性に優れたものを選ぶ
- 洗濯できるような消毒しやすいタイプを選ぶ
- 音が出る・色彩が豊かなおもちゃを選ぶ
おもちゃのレンタルを賢く利用しよう
生後5か月の赤ちゃんは、視力が良くなり距離感がつかめるようになります。両手でモノをつかめるようになってくるため、赤ちゃんの好奇心を刺激するような、色彩豊かで手に持てるおもちゃがおすすめです。
赤ちゃんの成長は著しく、月年齢に合うおもちゃは数カ月しか興味を示さないことがあります。また、おもちゃを購入し続けると収納場所に困ることもありますね。
そんなときに便利なのが、おもちゃのレンタルです。最近では、月年齢に合ういくつかのおもちゃをセットでレンタルできる業者などもあり、利用するママやパパも増えています。
レンタル・返却の手続きはネットで簡単にできて、購入すれば高価なものでも、レンタルすればかなりお得になるのが人気の理由です。衛生面でもしっかりメンテナンスを行なっているところを選べば、安心して借りられますよ。
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Q.パパにも人見知りを…どうすればいいのでしょうか?
生後5カ月を過ぎてから人見知りが激しくなりました。パパに抱かれるのも嫌がるようになってしまい困っています。良い対処法はありますか?
A.焦らずに!人見知り時期はいつか終わります
赤ちゃんの個性はさまざまです。人見知りを全くしないで成長をする子もいれば、3カ月頃から人見知りをする赤ちゃんもいます。その中で、パパ見知りをする赤ちゃんは決して少なくありません。
誕生して間もない赤ちゃんにとって、胎児の頃から一緒に過ごすママの存在は、外に働きに出ているパパ以上に絶対的です。
決して嫌っているわけではないので、ショックを受けずに焦らずに過ごすようにパパにアドバイスしてください。成長とともに人見知りはなくなるものです。ダイナミックな遊びを楽しめるパパのことが大好きになる時期が必ずきますよ。
Q.離乳食はいつから開始できるの?
生後5カ月頃から離乳食を開始できると聞きました。具体的に、赤ちゃんがどんな様子になればスタートできるのでしょうか。
A.首がすわって食べ物に興味を示し始めたらスタートOK!
まずは首がすわっていること、支えればお座りができること、そしてママやパパが食事をするのを見て興味を示すようであればOKです。スプーンを赤ちゃんの口の前に出して、お口を開けるようであれば、赤ちゃん側の準備はできています。
一日1杯の10倍粥から始めてみましょう。もし、スプーンを舌で押し返すような行為を赤ちゃんがするようであれば、無理強いはしないでもう少し時間を置いて、再挑戦してみてください。
Q.寝返りするのはいつ頃から?
寝返りは生後何カ月頃で始めるのでしょうか?また、注意点は?
A.生後5~6カ月でスタートします
寝返りは生後5~6カ月頃からできるようになってきます。生後7カ月の赤ちゃんの約90%ができるようになる、と言われています。寝返りは、ある日突然できるようになるため、生後4カ月を過ぎたら、高い位置に赤ちゃんを1人で放置するのは危険です。赤ちゃんから目を離すときは、ベビーベッドの柵を戻したり、床に寝かせたりして転落事故を防いでください。
また、フカフカのふとんやクッションが赤ちゃんの周りにあると、寝返りしたときの窒息事故も心配です。そういった柔らかいアイテムをむやみに置かないように気を付けましょう。
参考:NHKすくすく子育て情報
https://www.nhk.or.jp/sukusuku/p2016/665.html